日本農業新聞さんの1面の記事です。
農林水産省の調査で、流通加工業者の5割、消費者の6割がGAPを知らないと回答したとのことです。
流通加工業者が、自分たちが扱う農産物について、「食の安全」などに対する認識がこれほど低いというのはショックです。
しかし、それ以上に問題なのは、
GAP認証を受けた農産物の価格を上げるという「付加価値」をどのようにつけていくかが課題である、という論評です。
GAPは「よい農業の実践」であり、農家の経営改善を進めるための手段の一つです。
だからこそ、GAP(グローバルGAP)の目標は「持続可能な農業の実践」にあるのですが、そのことが理解されていないことの方が問題視されなければいけないと思います。
いかに自らの経営のリスクを小さくするか、食の安全、環境保全、労働安全にいかに対応していくかということです。
結果としてGAPに取り組む農家さんへの信頼が向上して、取引が有利に進むということはあると思います。
まず、「そもそもGAPとは何か」ということを、基本に戻って考える必要を痛感した記事でした。