現在、農林水産省では農薬関係の改革を急速に推し進めています。
”食の安全の確保のために必要”ということですが、大きな視点が抜け落ちています。
それは、
農薬取締法の第1条の「目的」に明確に掲げられています。
その「目的」とは、「農業生産の安定」に寄与するということです。
「国民の健康の保護」と「国民の生活環境の保全」に寄与することももちろん大きな目的ですが、この二つの目的の前に最初に掲げられているのが、「農業生産の安定」に寄与するということなのです。
この「農業生産の安定」に寄与するためには、農業生産現場の声をしっかり聴く必要があります。机上論だけで改革を進めていけば、最も大切な「農業生産の安定」を壊してしまうことになりかねません。
現場の声に耳を傾け、危機感を持って政策を進めてほしいと思っているのは私だけでしょうか。